ストーリーの内容-新たな出発
汚染された世界が浄化され、キレイな環境が整った後、いよいよ一からやり直す再建の朝が来ます。
しかしここで旧人類のようなエゴイスティックで思慮の浅い人間を大地に放てば、また以前と同じ失敗を繰り返すのは目に見えています。
そこで計画者達は考えました。遺伝子に改良を加えた、音楽と詩を愛する穏やかで賢い新人類を投入する事にしたのです。
これで地球の環境は保たれ、人類の未来も明るく、全ては万々歳というわけです。
現在(物語中)はSTEP2の段階なので、遺伝子組み換えの新人類は『マトリックス』に出てきた人間の栽培畑よろしく、卵状態で墓所に無数にぶらさがっており、清浄な世に出る日を待っています。そして時が来たら孵化するという寸法です。
しかしここで問題となるのは、旧人類を汚染適応させただけのナウシカ達の子孫です。彼らを浄化された世界にそのまま残せば、また同じ過ちを繰り返すどころか、新人類と対立して争いが起こる可能性さえもあります。
それではマズイという事で、汚染適応型人類は浄化された世界では生きて行けないようにプログラミングされました。血を吐いて死ぬのはそのためです。
浄化された世界が到来したら汚染適応型人類はバタバタと死んで、新人類との交替が平和裏に行われる手はずとなっているのです。
以上が人類と地球の再生計画です。そしてこれがナウシカ達の生きる世界の真実なのです。一見完璧に調和のとれたシステムにも思えます。
この事実を知った時あなたはどう感じましたか? そして主人公であるナウシカはどう感じたのでしょう。果たして彼女の下した決断とは。