猫(ねこ)の飼い方-しつけや食事・病気を学ぶ

猫ノミの恐怖

ネコノミは、ただかゆいだけじゃなく、いろんな病気の原因になります。
ここでは、ネコノミが原因となる2つの病気を紹介します。
どちらも、すばやいネコノミ対策が必要です。

■瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
猫の腸に寄生します。
猫のおしりのまわりに白いつぶつぶがついていたら、寄生している可能性があります。
大量に寄生すると、ひんぱんに吐く、下痢をするなどの症状がでます。
瓜実条虫はまずネコノミの幼虫の体の中に寄生します。
そのネコノミを猫がかみつぶすと、猫に寄生しますが、 ネコノミをつぶすと、瓜実条虫だけじゃなく、ネコノミの卵も飛び散ります。
なので、見つけてもつぶさないように!


■ノミアレルギー性皮膚炎
ネコノミが猫の血を吸うときに、アレルギー物質が猫の体内に入り、血を吸われるほど、アレルギーを発症しやすくなります。
一度アレルギー症状が出ると、たとえ一匹しか寄生していなくてもかゆがるようになります。これは、花粉症と同じです。
花粉症ではない人には、花粉は全然平気ですが、花粉症の人はほんの少しでも花粉を吸うと症状がでてしまいますよね。
花粉症の場合、発症する花粉の「量」というのが一人ひとり決まっており、 その「量」を超えた花粉を吸い込むと、花粉症になってしまうのです。
ノミアレルギー性皮膚炎も、同じような理由で発症すると思います。


これらのノミから猫を守る!!
猫の体をネコノミから守るには、シャンプーや首輪、それから獣医さんの処方が必要な薬などがあります。
シャンプーをするときは、かならず猫用のシャンプーを使ってください。
人が使うシャンプーは、猫の皮膚には刺激が強いです。
市販の首輪にもノミをつきにくくしてくれるものがありますが、殺虫効果はありません。
日本でノミを殺す首輪は、猫用に認可されていないのが現状ですが、多くの動物病院で、ノミを殺す効果のある、犬用の首輪が売っています。
それの小型犬用の首輪を猫に使えば、確かにノミを殺してくれます。
しかし、成分が犬にあったものを使っているので、猫に使うときは獣医さんと相談してください。
それと、獣医さんの処方が必要な薬ですが、価格も種類もいろいろです。
種類は、猫の首の後ろにつけるスポット式のものや、注射、飲み薬などがあります。
スポット式のなかには、インターネットなどで買えるものもあります。
私は、↓の獣医さんの処方が必要ないスポット式のものを使っていますが、 使いはじめてからネコノミがついたことはありません。
※最初は必ず獣医さんと相談してください。


ノミよけ首輪

ノミ・ダニ取りスプレー


うちの猫にはノミがいるのか?チェック!

グッスリ寝ていると思ったら、急に起きて体をかきはじめた…。
そんなときは、ネコノミのいる危険があります。
さっそく猫の体をクシでとかしてあげながら、ネコノミがいないかチェックしましょう。

まず、首としっぽを念入りにチェックします。
なぜかというと、ネコノミは猫の舌が届かないところにいることが多いからです。
このとき、目の細かいノミとり用のクシ(コーム)を使うと便利です。
もしネコノミがいたら、成虫やそのウンチ、卵がクシにひっかかります。

ネコノミのウンチは、小さな黒い点に見えます。
これは猫が寝ているところや、猫の毛の中で発見できます。
もしそれらしいものを見つけたら、ティッシュペーパーにとって、 水を一滴たらして見てください。
もしネコノミのウンチなら、ティッシュペーパーが赤く染まります。
これは、ネコノミが吸った猫の血の色です。

そしてネコノミを見つけても、つぶさないで!
つぶすと中の卵が飛び散って、逆効果です。
うすめた洗剤液をなにかの容器に入れて、 そのなかにネコノミをいれて殺してください。