猫(ねこ)の飼い方-しつけや食事・病気を学ぶ

キャットフードの選び方

キャットフードのパック裏面のラベルには、とても重要なことが書いてあります。
ここでは、とくに重要な3つのポイントを説明します。

■1:「総合栄養食」と書いてあるか
くわしくは→一般食と総合栄養食へ

■2:原材料の一番最初に、肉か魚が書かれているか
キャットフードのラベルの原材料は、多いものから書かれています。
だから原材料欄の一番最初に書かれているものが、一番多くキャットフードの中に入ってるという事です。

つまり、肉か魚が一番多く入ってるキャットフードを選びましょう。
くわしくは→レギュラーフードとプレミアムフードへ

■3:製造年月日と消費期限
これも忘れずチェックしてください。


【「ねこまんま」はNG】
昔は猫のエサっていうと、白いご飯に味噌汁をぶっかけて、残り物の魚やなんかをトッピングしたようなのがほとんどだったと思います。
でもこれは猫にとって、 マズイし栄養がとれないっていう最悪な食事です。

そもそも猫っていうのは肉食動物です。ライオンやトラと同じです。
なので、白いご飯っていうのはすご~く消化・吸収しづらいんです。
白いご飯だろうと野菜だろうと、猫は消化・吸収するのが苦手です。

そもそも肉食動物である猫が肉をほとんど食べないというのは、 雑食動物の人間が毎日3食、焼肉を食べるくらい体に悪いことだと思います。

それに猫は、脂肪を14パーセント含む食べ物をもっとも好むようです。
だから低カロリーな「ねこまんま」は、 体に良くないうえにマズイという事とになります。

だからといって、肉や魚の切り身を食べさせていればいいのかというと、そうではないんです。
というのは、切り身だとビタミンなどが不足してしまうからです。
ビタミンなどの栄養は内臓に多く含まれているんです。

それじゃあ、牛一頭まるごと食べさせようって言っても無理ですよね、いろんな意味で。
だから、やっぱり猫にはキャットフードを食べさせるのがいいんじゃないでしょうか。


【ドライフードと猫缶】
ドライフードと猫缶(猫用の缶詰)には、それぞれ長所と短所があります。

・ドライフードの長所
猫缶より安い値段で、ちゃんとした栄養の食事ができるということ。
また、カリカリとしたドライフードを食べることで、歯垢(しこう)がつきにくくなり、歯周病を予防します。
それから、腐りにくいことです。
腐りにくいですが、出しっぱなしだとにおいがとんでしまいます。
大きなパックで買ったときは、開けたらすぐに、密封できる容器に移したほうがいいです。

・ドライフードの短所
水分が取れないことです。
それから、猫缶とくらべれば、あんまりおいしくないようです。
ただ子猫のときから、ず~っとドライフードだけを食べさせていれば、ドライフードしか食べなくなります。
良いことなのか悪いことなのかは、わかりませんが。


・猫缶の長所
それは、水分が一緒にとれることです。
十分に水分をとっていれば、泌尿器系の病気になりにくいです。

・猫缶の短所
ドライフードと同じだけの栄養を取るのに、やっぱり猫缶のほうが高くつきます。
たしかに、スーパーなどでとても安い猫缶を売っています。
でも個人的には、必要な栄養がとれるのか、添加物については問題がないのかなど、不安に思います。

それから、猫缶はドライフードに比べてくさりやすいです。
特に夏は、ドライフードのように出しっぱなしにはできませんので、 猫缶を与える場合でも、半日以上猫に留守番をさせることがあるなら、 ドライフードにも慣れさせておいたほうが安心です。
また、開けてから鮮度がどんどん落ちていくので一回の食事で食べきれる大きさのものにしてください。
大きい猫缶のほうが、お得感がありますが、腐らしてしまえば、逆に高くつきます。
一回の食事で食べきれなければ、冷蔵庫で保存してください。
猫に与えるときは、レンジで30度くらいにあたためると、においも強くなってよく食べてくれます。


おすすめは、基本ドライフードで、たまに猫缶です。たまに缶を上げると、「にゃおにゃおンニャイ!ウミャイニャオ~」みたいな感じで、とてもうまいんでしょう。しゃべりながら食べるのでかわいらしいです。