猫(ねこ)の飼い方-しつけや食事・病気を学ぶ

食べない、食べたくない?

猫は病気でもないのに、急に食べなくなることがあります。
これには、いろいろな理由が考えられます。
例えば、エサに飽きたから。飽きる理由は2パターンあります。

■1:エサの味にあきたか、 おいしくない。
これは飼い主が人間の食べ物を与えたことで、 美食家な猫になってしまったのかも。

■2:今あげているエサではあなたの猫が必要な栄養がとれなかった。または、栄養をとりすぎてしまった。
これはたとえば、脂肪分は必要量をとってないんだけれど、 炭水化物はとりすぎてしまっているなどが考えられますが、総合栄養食とパッケージのウラに書かれたキャットフードを与えていれば大丈夫です。

逆に人間の食べ物やドッグフードでは、 猫に必要な栄養がとれません。
それから夏の暑いときにも、食欲がおちます。
これは、暑いと体温をたもつためにエネルギーをつかわずにすむからです。


【猫の食欲には波がある】

猫には食欲の波というのがあります。
どういうことかというと、よく食べた日のあとに、2,3日あまり食べない日がつづきます。

これは猫のご先祖さんが野生だったときの本能が、 今の猫にも残っているからかもしれません。
どういうことかというと、野生の猫は狩りをして生きてます。
なので、雨がふったりして狩りができない日もあるわけです。
そういうときのために、 あるていど「食いだめ」ができるようになったんじゃないでしょうか。
そうは言っても、あまり長いあいだ食べなければ病気が考えられます。

生後1、2か月の猫だと8時間以上
生後2、3か月の猫だと12時間以上
生後3、4か月の猫だと16時間以上
1歳以上の猫だと24時間以上

この間、食べなかったら病気かもしれませんので、早めに病院へつれて行きましょう


【猫の食欲カンタンアップ法】
猫の食欲をカンタンにアップさせる方法があります。
それは、「エサを温める」ことです。
というのも、猫は人間の数万倍、鼻がいいと言われてます。
そのかわり,味覚はにおいほどよく分かりません。
味覚では、人間のほうが猫より発達しています。
だから、猫は食べられるかどうかを主ににおいで判断しています。

たとえば猫は、風邪を引いて鼻がつまると、食欲が落ちることがあります。
これは、病気で体力が落ちたというより、 鼻がつまってエサのにおいがしなくなったから、という場合があります。
エサのにおいがしないから、エサだとわからないってわけです。

なので、エサを温めておいしそうなにおいが強くなると、猫は食欲がでます。
温めるときの温度は、30℃~40℃がいいみたいです。
これは、昔から猫が捕まえて食べていたネズミなんかが、それぐらいの体温だからです。

それからドライフードの場合、買ってきたら、まず密閉できる容器に移します。
そうすることで、においがとぶのをふせぎます。
それから、一度にたくさん与えないようにしてください。
なぜかというと、ドライフードを長時間、出しっぱなしにしておくと、 やっぱりにおいがとんでしまうからです。
なので、猫が好きなときに食べれるようにしていても、 半日から一日で食べきれる量だけを与えるようにします。