巨大イカ 謎の深海巨大イカ ~ ミズヒキイカ
~ ビデオで撮られてもまだ捕獲されていません ~
深海の巨大イカといえばダイオウイカですが、可哀想なことに名無しの状態でありながら
(→ミズヒキイカという名前になったようです)、実はかなり大きなイカがいます。
写真やビデオなどで撮影に幾度も成功していながら、いまだに1匹も捕獲されていません。
つまり現時点ではUMAと同じ扱いです。 ま、こちらの場合、存在自体は「確実」ですから、他のUMAと比べるのもなんですけどね。
水深が2000メートルぐらいから、深いところでは5000メートル近くでの目撃もあります。
が、上記の通り、写真だけで実物はまだ誰も手にしていません。
「巨大イカ」と書きましたが、実は腕が非常に長いだけで、ダイオウイカやニュウドウイカほどの迫力はまったくありません。
ただしとてもユニークな姿をしています。
一般的に「イカのミミ」などといわれている部分、あそこはヒレなんですが、そのヒレの部分が非常に大きく、ウチワのような形をしています。
そしてもっとも特徴的なのは腕の部分です。体に対して異様に細長くセクシーで、なんと関節のような部分があります。
人間の腕でいうと「肘 (ヒジ)」があるような感じですね。
手の付け根から肘の部分までは直線的で、セクシーながらも割りと頑丈な感じに見受けられますが、そこから先の部分は紐のようにだらりと垂れ下がっているだけです。貧弱なことこの上ないのですが、その部分が驚くほど長いのです。
そのため、胴体部分は1メートルもありませんが、手を含めた全体の長さは3~5メートル、大きなもので7.5メートルもあるといわれています。
クラゲのようですね。
このイカですが、通常のイカのように漏斗から勢いよく水を吹き出すウォータージェット方式で移動するのではなく、あの大きなヒレを使って進みます。
深海を、ウチワを仰ぐように、優雅かつの~んびり泳いでる姿を想像してしまいますが、意外や意外、なかなか移動はスピーディーということです。
また、腕の部分ですが、10本ともすべて貧弱で、どれがエサを獲るための触腕 (しょくわん) なのか写真で見る限りはっきりしません。
が、この紐のような腕は粘着性があり、これに小さな生物をからませて捕まえるということです。