UMA・未確認生物物体の謎!世の中の不思議都市伝説まとめ

巨大イカ レッド・デビル ~ アメリカオオアカイカ

~ 深海に棲息する「赤い悪魔」 ~

ダイオウイカやコロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ) などは滅多に見ることが出来ないため、捕獲されるとニュースになります。

生きている姿を、ビデオではなくこの目で一度は見てみたいものですが、現時点はそれはちょっと難しい話です。

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アメリカオオアカイカは、南米フンボルト海流 (ペルー海流) 領域の深海に棲息するイカです。

そのため、英名はフンボルト・スクイッド (humboldt squid)といいますが、単純にジャンボ・スクイッド (Jumbo squid) と呼ばれることも多いイカです。

外套部分 (筒状の胴体部分) だけで1メートル以上になり、中には2メートル近くまで成長するものもいるといいます。
こうなってくるとダイオウイカにも引けを取りません。

特大サイズのものは体重も40~50キロまで成長するといいますから (ふつうは20キロほど)、人間とさほど変わりません。

非常にどう猛で、ときには1000匹以上の大きな群れを作り、小魚の群れを集団で襲って食べまくったりします。
食欲は旺盛で、傷ついた同胞も即座に獲物に早変わりです。

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さて、このイカは、メキシコの漁師たちからはレッド・デビル (red devil, 「赤い悪魔」) と呼ばれ恐れられているといいます。
他にもキラー・スクイッド (killer squid, 「人食いイカ」) などと呼ばれたりします。

というのも、アメリカオオアカイカは遊泳力が高く、非常にどう猛で、誤って船から落ちようものなら即座に海の中に引きずり込まれてしまうといわれているからです。

からだが大きい上に、ギザギザの歯のついた吸盤、鋭いクチバシを持ち、おまけに大きな群れをなすことから、群れの中に落っこちたなら、よってたかって襲われても不思議ではないような感じがします。

しかし、実際のところ、アメリカオオアカイカが主食とするのはかれらよりもずいぶんと体の小さい小魚やエビなどの甲殻類で、共食いをするといっても死にかけたものです。

群れが一斉に襲いかかってくるという、史上希に見る運のなさに見舞われれば死亡確定ですが、おそらくそんなことはないでしょう。
万一、そのようなことに見舞われた場合、残念ながらあきらめていただくしかありません。

さすがに人間を襲うとは考えにくく、ダイオウイカなど巨大な頭足類からUMA クラーケン が創造されたように、おそらくレッド・デビルの伝説もかれらのどう猛さから誇張されたものではないかと思われます。


そして驚くべきはその成長力です。

頭足類 (イカやタコの仲間) はその大きさとは裏腹に「短命」という宿命を背負って生まれてきます。
ほとんどのイカやタコはせいぜい半年から1年程度の寿命です。

ダイオウイカやコロッサル・スクイッドはあれほどの大きさに成長するにもかかわらず、せいぜい2~3年、長くても4~5年ほどでは?といわれています。

そしてアメリカオオアカイカの寿命は、おそらく1年と考えられています。


逆にいえば、たったの1年でこの大きさに達するのですから、その成長の早さは驚くばかりです。

ただし、外套が2メートル近くになるものもいるといいますから、さすがに1年でそこまで大きくなれるのか疑問ですし、それは亜種だったのか、もしくは2年ぐらい生きるものもいるのかもしれません。

もしあと数年の猶予があれば、アメリカオオアカイカもダイオウイカクラスに成長する「素質」はありそうです。