UMA・未確認生物物体の謎!世の中の不思議都市伝説まとめ

超巨大海鳥 ~ ペラゴルニシッド

~ 翼竜は空を飛べない? ~

「大型の翼竜は空を飛べなかったのではないか?」

UMA・未確認生物物体の謎!世の中の不思議都市伝説まとめ 以前よりこの説を唱える科学者は後を絶ちません。

まず第一に、これは体長というより「体重」が引っかかっているからです。

翼竜は鳥類ではなく、空を飛べる爬虫類ですが、現在空を飛べる爬虫類は存在しませんから (滑空する爬虫類は除く)、現世種の鳥類で比較していきましょう。

現在考えられている「自分の筋力のみで」空を舞える生物の限界は体重が15~20キロぐらいと考えられており、実際、そこまで重い現世種の鳥は存在しません。

第二に、翼の強度も指摘されています。体が大きくなると体重は体長の3乗に比例するため、その重い体重を支える翼の面積は相対的に大きくなる傾向があります。

翼竜の翼は羽毛ではなくコウモリと同様に皮膜ですが、コウモリは4本の指で皮膜を支えているのに対し、翼竜は異常に伸びた薬指一本で支えています。

そのため、大型の翼竜が翼を広げたときに突風が吹くと翼が折れたことだろう、などというバカげた説まで唱えられています。

おそらく思っている以上に強度、柔軟性があったため問題なかったと思われます。

さらに今回、日本の教授が大型翼竜は離陸も出来ず、もし舞い上がったとしても持続は出来ず墜落してしまっただろう、という研究結果を発表しました。

悲しき大型翼竜、大きな体をもてあまし、地上の捕食者から逃げ回るそんな惨めな生き物だったのでしょうか?


UMA・未確認生物物体の謎!世の中の不思議都市伝説まとめ
ケツァルコアトルスは現在知られている翼竜の中でもずば抜けて巨大な体躯 (たいく) を誇り、翼開長は10メートルから最大で18メートルと考えている科学者もいるほどです。

18メートルというのはどうかと思いますが、それが本当だとすると教室2つ分ぐらいの長さがあるのですから、いくら中空の骨で体重を軽くする努力をしても最低でも40キロ、妥当なところでおそらく50~70キロぐらい、中には100キロ超 (250キロ) と考える専門家もいます。

いずれにしても現在考えられている「空を飛べる生物の限界」を遙か遙か突破しています。

本当に飛べなかったのでしょうか?飛べないとしたら、飛べないなりの一工夫があるはずです。
現在、翼竜 (空を飛ぶ爬虫類) は恐竜と一緒にすべて全滅してしまったので、現世種の鳥類と照らし合わせながらケツァルコアトルスを見ていきましょう。


【~ 飛んだはず!!! ~ 】
鳥類で飛べないものはたくさんいます。ダチョウやエミュー、ヒクイドリなど現世種の巨大なものから、ジャイアント・モアやエピオルニスなど絶滅種を含め、皆さんもご存じでしょう。

小型のものではペンギンを代表とする泳ぐ方への進化、また肉食哺乳類がいなかったことによりニュージーランドではキウイやタカヘなど小型のまますばしこくなり、飛べない鳥へと進化したものもいます。


空を飛ぶ鳥がそのままの姿で飛べなくなったとするとずいぶんひ弱になってしまいます。スズメやツバメなどがもしあの姿のままで飛べなくなってしまったとしたら、いくら小柄な体を利用してすばしこく狭いところを逃げ回ったとしてもやはり絶滅していまいそうです。
そういうわけで、飛べない鳥は体重を増やて大型化したりすばしこくなったり、ペンギンのように泳ぎに特化したりと一工夫しています。
ケツァルコアトルスはどうでしょう?

まずはプロポーション。空を確実に飛んだであろう小柄な翼竜とケツァルコアトルスの体型を比べると、ケツァルコアトルスは相対的に頭でっかち&翼が大きくなっています。

しかし、全体としてプロポーションに大きな差違はなく、飛べるスズメと飛べないダチョウを比べたときのような極端なプロポーションの違いは見られません。

そしてもう一つ、前述の通り、ケツァルコアトルスなど大型の翼竜は小型のものと比べ、相対的に翼の面積が大きくなります。逆にいうと、体や後肢などが相対的に小さくなる傾向があります。

つまり、体や後肢が体長に比して小さくなるということは地上での動きを制限されることになり、どんどん地上生活に向かない体つきに進化していったように感じます。

しかし、あれだけの巨大な体躯を誇り、さらに超頭でっかちになる巨大翼竜ですから、恐竜といえどなかなか手を出しづらく、地上でもそこそこやっていけたのでは?と推測することも出来ます。

確かに、翼竜は頭はでっかく首が長いものが多く、襲いかかる捕食者に対して強烈な一突きをお見舞いできたのでは?とも考えてしまいます。


ペラゴルニシッドはなにも翼竜が空を舞う白亜紀ほど遡 (さかのぼ) ることもなく、1000万年前~300万年前の全世界の空を舞っていた巨大な海鳥です。

このほど、ほぼ完璧なペラゴルニシッドの頭骨が発見されたとのことです。

復元図を一見したところ、そのシルエットこそ現世のペリカン目のカツオドリやグンカンドリなどと大差ありませんが、その頭部だけで42センチ、体長2メートル、翼開長は6メートルと、とてつもない大きさをしていました。

また、その長いクチバシには鋭い歯が生えているという顕著な特徴もあります。

歯の大きさは均等ではなく、大中小の歯が一定間隔で並んでおり、上のクチバシよりも下のクチバシの方が平均して大きいようです。

さて、ペラゴルニシッドの体重はどれぐらいでしょう?

体型が近いカツオドリを使うと、大きなカツオドリの体長は約70センチ、翼開長2メートルぐらいということなのでペラゴルニシッドの1/3ぐらいということになります。

カツオドリの体重は2~3キロということなので、単純計算すると、その体長の3倍に当たるペラゴルニシッドの体重はカツオドリの3の3乗倍、つまり27倍になりますから、とてつもない重さになります。

おそらくさらなる軽量化などをはかり、そこまで重くはなかったものと推測されますが、それでもその重い体重でペラゴルニシッドも確実に、問題なく空を飛んでいたことでしょう。