生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

キタオットセイ

毛皮をねらわれ、昔はたくさんのキタオットセイがつかまっていたよ。
その後、狩猟(しゅりょう)は禁止(きんし)になったけれど、今では別(べつ)の原因(げんいん)で絶滅(ぜつめつ)しそうなんだ。

サケ、マス、タラ、サンマなど、いろいろな種類(しゅるい)の魚を食べるよ。イカも好物(こうぶつ)なんだ。

オスの体重はメスのおよそ4倍もあるんだ。哺乳類(ほにゅうるい)では、オスとメスの大きさにもっとも差(さ)がある動物なんだよ。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■毛皮をねらわれ、昔はたくさんつかまっていた
キタオットセイの上質(じょうしつ)な毛皮は、昔から高値(たかね)で取引されていた。
19世紀(せいき)後半には、狩猟(しょりょう)の場が陸上(りくじょう)から洋上へと広がり、キタオットセイは激減(げきげん)してしまう。
これに危機感(ききかん)を持った国々が話し合い、まず、つかまえる数を制限(せいげん)する決まりが作られた。
さらに1911年に洋上での狩猟(しゅりょう)が禁止(きんし)になると、数は順調(じゅんちょう)に回復(かいふく)していった。


■狩猟(しゅりょう)が禁止(きんし)になったのに、なぜか減(へ)っている・・・
1985年には、陸(りく)もふくめて狩猟(しゅりょう)は全面禁止(きんし)になった。
ところがその後、またしても数が減(へ)ってしまう。
原因(げんいん)として疑(うたが)われているのは、人間が魚をとり過(す)ぎて、キタオットセイのエサがなくなっていること。

魚のとり過(す)ぎは、さまざまな生き物への影響(えいきょう)が心配されている。いろいろな国が力を合わせて取り組むべき重大な問題なのだ。