生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

アメリカマナティー

大きな体で、川や浅(あさ)い海をゆっくりと泳ぐ、アメリカマナティー。
人間による狩猟(しゅりょう)や船との事故(じこ)で、絶滅(ぜつめつ)しそうなほど数が減(へ)っているんだ。

アマモなど、川や海の植物を食べる草食動物なんだ。
短い腕(うで)のように見えるのは胸(むな)びれ。胸(むな)びれで海草などのエサを口に運ぶこともあるよ。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■天敵(てんてき)は人間だけ!
アメリカマナティーは、川や浅(あさ)い海で暮(く)らす草食動物だ。おどろいたことに、ゾウと同じ祖先(そせん)から進化したと考えられている。
確(たし)かに、大きな体でゆっくりと植物を食べる様子はゾウを思わせる。
野生には天敵(てんてき)がいないので、素早(すば)い動きが必要(ひつよう)ないのもゾウと同じだ。
唯一(ゆいいつ)の天敵(てんてき)は人間。昔からアメリカマナティーは肉や皮をねらわれて、人間に狩猟(しゅりょう)されてきたのだ。


■船との事故(じこ)で絶滅(ぜつめつ)のピンチに・・・
現在(げんざい)、アメリカマナティーの狩猟(しゅりょう)は禁止(きんし)されているけれど、密猟(みつりょう)はなくなっていない。
さらに、新しい問題も起こっている。
船のスクリューで傷(きず)ついたり、漁業(ぎょぎょう)の網(あみ)にかかったりして、命を落とすアメリカマナティーが増(ふ)えているのだ。
ある調査(ちょうさ)では、大人のアメリカマナティーが死んだ原因(げんいん)のおよそ半分が、こうした人間の影響(えいきょう)によるものだった。