生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

ハワイモンクアザラシ

その昔、ハワイモンクアザラシにとって、ハワイ諸島(しょとう)は楽園のような場所だったんだって。
でも、ハンターにねらわれたり、基地(きち)ができたりして、数がどんどん減(へ)ってしまったんだよ。
海でイカやタコ、エビ、ウナギをつかまえて食べるよ。
ハワイモンクアザラシの体は、なめらかな毛皮でおおわれているよ。
暖(あたた)かいハワイで暮(く)らしているのに、不思議(ふしぎ)だね。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■楽園が失(うしな)われてしまった
ハワイモンクアザラシが暮(く)らすのはハワイ諸島(しょとう)の砂浜(すなはま)や沿岸(えんがん)の海。
天敵(てんてき)が少なく、子育てにぴったりなこの島々は、ハワイモンクアザラシにとって楽園のような場所だった。
しかし、島に人間が多く住むようになると、少しずつ様子が変(か)わってくる。
19世紀(せいき)にはハンターたちの標的(ひょうてき)になり、20世紀(せいき)には砂浜(すなはま)に軍事基地(ぐんじきち)などができて、子育ての場所が減(へ)ってしまったのだ。


■子育てをあきらめてしまうほどの人間ぎらい?!
楽園暮(ぐ)らしが長かったせいか、ハワイモンクアザラシは人間をとても警戒(けいかい)する。
人間が近くにいるだけで、母親は子育てをあきらめてしまうのだ。
現在(げんざい)では、ハワイモンクアザラシが子育てをする砂浜(すなはま)は保護(ほご)されているけれど、数はあまり回復(かいふく)していない。
捨(す)てられた漁業(ぎょぎょう)の網(あみ)にかかったり、サメにおそわれるなど、新たな問題が出てきているのだ。