オオアルマジロ
おくびょう)でなかなか姿(すがた)を見せないオオアルマジロ。
今、絶滅(ぜつめつ)のピンチなんだよ。石油に代わるエネルギーを作るために、オオアルマジロのすみかが次々と畑になっているんだ。
臆病(おくびょう)で数も少なく、なかなか見ることができない
オオアルマジロは南米の草原や林にすんでいる。
鱗甲板(りんこうばん)と呼(よ)ばれるかたいヨロイのようなもので、全身がおおわれているのが特徴(とくちょう)だ。
主に、アリを食べているよ。前足の爪(つめ)で、地面やアリ塚(づか)をほってつかまえるんだ。ほかにクモやミミズを食べることもあるよ。
とても臆病(おくびょう)な動物で、オオアルマジロの姿(すがた)はなかなか見ることができない。
でも、あまり見られない理由はこれだけではない。そう、数が減(へ)っているのだ。
■石油が減(へ)って、オオアルマジロも減(へ)った??
減(へ)ってしまった原因(げんいん)の一つは、オオアルマジロのすみかが次々と畑になっていること。
石油に代わるエネルギーとして注目されるバイオエタノールの原料(げんりょう)、サトウキビなどを作るためだ。
石油には限(かぎ)りがあるから、人間には新しいエネルギーが必要(ひつよう)だ。
でも今は、そのためにオオアルマジロが犠牲(ぎせい)になっている。
人間と野生動物が共(とも)に生きる方法(ほうほう)を、これからも考えなくてはいけないのだ。