生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

カバ

陸(りく)の動物としてはゾウの次に大きいカバ。
牙(きば)や肉を目当てにした狩猟(しゅりょう)が増(ふ)えて、今では絶滅(ぜつめつ)が心配されているんだよ。

夕方から夜に水から陸(りく)に上がって、草を食べるんだよ。
その体型(たいけい)から、のんびりとした動物だと思ってしまいそうだけど、実はどう猛(もう)。
アフリカで人間をもっとも多く殺(ころ)してしまう動物はカバなんだって。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■牙(きば)と肉をねらわれ、今では絶滅(ぜつめつ)の心配が・・・
陸(りく)の動物としてはゾウに次ぐ大きさのカバ。
10数年前の調査(ちょうさ)では、まだ絶滅(ぜつめつ)の心配はないと考えられていた。
しかしその後、カバをねらった狩猟(しゅりょう)が急増(きゅうぞう)し、このままでは絶滅(ぜつめつ)すると言われている。
狩猟(しゅりょう)が増(ふ)えたのは、戦争(せんそう)で混乱(こんらん)した生息地で食用にされたことや、アフリカゾウが減(へ)ったため、象牙(ぞうげ)の代わりにカバの牙(きば)がねらわれたことが原因(げんいん)なのだ。


■カバが減(へ)ると魚がとれない?!
さらに、農地が増(ふ)えたことで、カバの暮(く)らす水辺(みずべ)の環境(かんきょう)も悪化している。
狩猟(しゅりょう)と生息地の悪化で、カバが約(やく)10年間でおよそ20分の1に減(へ)ってしてしまった国もあるのだ。

カバのフンは川や湖の魚たちの栄養源(えいようげん)になっていて、カバが減(へ)ると魚がとれなくなる、そう心配する人たちもいる。
生き物たちの暮(く)らしはたがいにつながっていて、一つが急に減(へ)ると自然界(しぜんかい)全体に影響(えいきょう)が出る。
人間もその影響(えいきょう)を受ける生き物の一つなのだ。