クアッカワラビー
カンガルーの仲間(なかま)としては小型(こがた)で、顔はネズミに似(に)ているクアッカワラビー。
すみかの湿原(しつげん)が減(へ)ったり、人間が持ちこんだ動物におそわれたりして、困(こま)っているんだ。
湿原(しつげん)の草が好物(こうぶつ)なんだ。低(ひく)い木の芽(め)や葉も食べるよ。
植物をふみ固(かた)めて、トンネル状(じょう)の通路を作るんだ。自分たち用の道を持っている動物なんだね。
■カンガルーのまねをするネズミ?!
みんなはカンガルーとワラビーのちがいを知っているかな?
実ははっきりとした区別(くべつ)はなく、カンガルーの仲間(なかま)のうち、小型(こがた)の種類(しゅるい)がワラビーと呼(よ)ばれている。
つまり、このクアッカワラビーもカンガルーの仲間(なかま)。
おなかの袋(ふくろ)で子どもを育て、後ろ脚(あし)でぴょんぴょん飛(と)びはねる。
しかしノウサギくらいの大きさで、耳が小さくて丸い。何だかネズミがカンガルーのものまねをしているようにも見えるのだ。
■湿原(しつげん)がなくなり、ネコやキツネにおそわれて・・・
昔はたくさん生息していたクアッカワラビーも、今では絶滅(ぜつめつ)が心配されている。
開発によって、すみかの湿原(しつげん)が減(へ)ってしまったのだ。
さらに、人間が持ちこんだ動物たちにも苦しめられている。
もともとオーストラリアにはいなかったネコやキツネにおそわれ、ブタに大切な湿原(しつげん)をあらされることも。
保護(ほご)活動は行われているものの、数は回復(かいふく)していないと考えられているのだ。