生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

インドリ

インドリは、マダガスカル島で人間の祖先(そせん)だと考えられていたサルの仲間(なかま)なんだよ。
でも、焼畑(やきはた)農業によって森が減(へ)って、今では絶滅(ぜつめつ)が心配されているんだ。

木の葉や芽(め)、花、果実(かじつ)を食べるんだよ。ときには地面に下りて土を食べることもあるんだ。

インドリの鳴き声は3キロメートル先まで聞こえるよ。この大声で、群(む)れと群(む)れがおたがいのなわばりを知らせているんだって。
生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■人間の祖先(そせん)として大切にされた動物
インドリはマダガスカル島だけにすんでいるサルの仲間(なかま)だ。
インドリは、マダガスカルでは昔から人間の祖先(そせん)だと考えられていた。

そのため神聖(しんせい)な生き物として、狩(か)りの対象(たいしょう)にはならなかったのだ。
そんなインドリも、この30年あまりでおよそ半分に減(へ)ってしまった。
島の外からやって来た人間がインドリを狩(か)ることもあったけれど、原因(げんいん)はほかにある。
インドリをもっとも困(こま)らせているのは、この島の農業なのだ。


■たくさんの森が燃(も)やされてしまった・・・
土のやせたマダガスカル島では、昔から焼畑(やきはた)農業が行われてきた。
一度焼(や)かれた森林は、元にもどるまでに長い年月がかかる。
人間が少なかった時代は、それでも問題はなかったけれど、人口の急増(きゅうぞう)にともない次々と森林が焼(や)かれ、インドリのすみかがなくなってしまったのだ。たとえ人口飼育(しいく)で数を増(ふ)やしたとしても、インドリには帰る場所がない。
森林を回復(かいふく)させないと、この動物を救(すく)うことはできないのだ。