生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

クロザル

インドネシアのスラウェシ島にすむクロザルは、モアイ像(ぞう)をモヒカンヘアにしたような、迫力満点(はくりょくまんてん)の顔をしているよ。
肉目当ての狩猟(しゅりょう)や、生息地の減少(げんしょう)で、今とても困(こま)っているんだ。

果実(かじつ)が大好物(だいこうぶつ)なんだ。やわらかい木の葉も食べるよ

全身真っ黒に見えるけど、実はおしりだけはピンク色なんだよ。
スラウェシ島のオナガザルの仲間(なかま)では最大(さいだい)の100頭をこえる群(む)れを作ることがあるんだ。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■いかつい顔だけど、実はおだやか?!
インドネシアのスラウェシ島には、マカク属(ぞく)と呼(よ)ばれるサルが7種類(しゅるい)もすんでいる。
なかでももっとも有名なのが、このクロザル。何しろ、見た目のインパクトが大きいのだ。
鼻が高く、まゆの辺(あた)りが盛(も)り上がった顔は、イースター島のモアイ像(ぞう)にそっくり。
さらに逆立(さかだ)った頭の毛がモヒカンヘアのようで、何となくこわそうな雰囲気(ふんいき)。
ただし、いかついのは顔だけで、実は比較的(ひかくてき)おだやかに暮(く)らすサルだと言われている。


■なんと5分の1以下に減(へ)ってしまった・・・
クロザルの名が知られている理由はほかにもある。
7種類(しゅるい)のマカク属(ぞく)のなかでも、特(とく)に絶滅(ぜつめつ)が心配されているのだ。
原因(げんいん)のひとつは肉を目当てにした狩猟(しゅりょう)。
残念(ざんねん)なことに、スラウェシ島では保護区(ほごく)でさえも密猟(みつりょう)が絶(た)えない。
また、島の人口増加(ぞうか)によって、すみかの森もなくなる一方。この40年ほどで、クロザルの数は5分の1以下に減(へ)ってしまったと言われているのだ。