生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

スローロリス

サルとは思えないほど、動きがのんびりとしたスローロリス。ペット用にたくさんつかまって、数が減(へ)っているんだよ。

植物の果実(かじつ)や種(たね)、それに昆虫(こんちゅう)も食べるよ。
スローロリスは木の上で暮(く)らしているよ。
前脚(まえあし)だけではなく、後脚(うしろあし)でも指を使って枝(えだ)をしっかりつかむことができるんだ。


生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■のんびりとした動きで身を守る?!
スローロリスは体長30センチほどの小さなサルだ。
サルと言えば、枝(えだ)から枝(えだ)へと飛(と)び回る身軽さが持ち味――と思いきや、このスローロリスはおどろくほどのんびり屋。
ジャンプや、すばやい動きはできず、木の上をゆっくり、ゆっくりと移動(いどう)する。
敵(てき)におそわれないか心配になるけれど、動かず、目立たずがスローロリスの身の守り方なのだ。
しかし、野生では有効(ゆうこう)なこのスローな生き方が、思わぬ悲劇(ひげき)をまねくことに・・・。


■ペット用につかまり、歯をぬかれてしまうことも・・・
今、スローロリスは絶滅(ぜつめつ)のピンチだ。原因(げんいん)はペット用の狩猟(しゅりょう)。
愛(あい)らしい姿(すがた)と、飼(か)いやすそうに見えるゆっくりとした動きが人気を呼(よ)んだのだ。
仲間(なかま)や人間を傷(きず)つけないように、つかまったスローロリスは歯を切られたり、ぬかれたりすることが多く、これが病死につながる場合もある。
たとえ生き延(の)びても、健康(けんこう)な歯を失(うしな)ったスローロリスは、二度と野生にもどることができないのだ。