生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

テングザル

鼻が垂(た)れ下がったユニークな顔が特徴(とくちょう)のテングザル。
すみかであるマングローブ林が少なくなって、絶滅(ぜつめつ)のピンチなんだ・・・。

木の上で葉っぱや新芽(しんめ)、果実(かじつ)を食べるよ。
鼻だけではなく、おなかも大きく突(つ)き出しているんだ。木の葉を消化するために、胃(い)がとても大きいんだって。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■長生きするほど立派(りっぱ)な鼻に?!
テングザルのトレードマークといえば、この大きな鼻。
オスの鼻はずっとのび続(つづ)けるので、長生きするほど立派(りっぱ)な鼻になる。
ちなみに鼻が大きくなるのはオスだけ。なかにはあごの下まで鼻が垂(た)れ下がったテングザルもいるが、そこは人間と同じ霊長目(れいちょうもく)。
写真を見ていると、だれかに似(に)ているような気がしてくるから不思議(ふしぎ)だ。


■大切な林がなくなっていく・・・
テングザルは、この3~40年で急に数が半分以下(いか)まで減(へ)ってしまった。
理由は、すみかであるマングローブ林が次々と切りたおされたこと。
マングローブ林とは、海と川の境目(さかいめ)に育つ林のことで、かつてはあまり使い道がないと考えられていた。
しかし、次第に木材(もくざい)として使われたり、エビの養殖池(ようしょくいけ)を作るために根こそぎ伐採(ばっさい)されることが増(ふ)え、面積(めんせき)が急減(きゅうげん)。
テングザルは大切な林の多くを失(うしな)ってしまったのだ。