生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

ヨーロッパハタリス

ヨーロッパハタリスは、草原や放牧地(ほうぼくち)に巣穴(すあな)をほって暮(く)らすリスの仲間(なかま)だよ。
でも、生息地が畑や森林にかわったことで、今では絶滅(ぜつめつ)のピンチなんだ。
植物の草や根、種(たね)などを食べるよ。ほお袋(ぶくろ)につめこんで、安全な巣穴(すあな)に運ぶんだ。

一日の大半は、天敵(てんてき)の鳥やキツネがやってこないか見張(みは)っているよ。
周(まわ)りがよく見えるように、後ろ足と尾(お)で上手に立ち上がるんだ。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■巣穴(すあな)は安全なかくれ場所!
リスには主に木の上で生活する仲間(なかま)と、地上で暮らす仲間(なかま)がいる。
ヨーロッパハタリスは、地上で暮(く)らす仲間(なかま)。
短い草におおわれた場所を好(この)み、地面にほった巣穴(すあな)で暮(く)らしている。
外にいると鳥やキツネといった天敵(てんてき)にねらわれるため、エサとなる植物の草や種(たね)などをすばやくほお袋(ぶくろ)につめて運び、安全な巣穴(すあな)にためこむのだ。


■巣穴(すあな)が破壊(はかい)されてしまう?!
ヨーロッパハタリスを苦しめているのは、生息環境(かんきょう)の変化(へんか)。
草の短い草原や放牧地(ほうぼくち)が減り、畑や森林にかわっているのだ。
畑にするためトラクターで耕(たがや)すと、安全なはずの巣穴(すあな)が破壊(はかい)されてしまう。
背(せ)の高い植物が生いしげる森林も、生息地には向かない。今では絶滅(ぜつめつ)が心配されるほど、数が減(へ)っているのだ。