グレビーシマウマ
グレビーシマウマは、美しい毛皮がねらわれて、仲間(なかま)が一気に減(へ)ってしまったんだよ。
さらに、家畜(かちく)が増えたことで、エサや水場もなくなっているんだ。
主に草や根、木の皮を食べているよ。ほかの動物が見向きもしない、かたい種(たね)を食べることもできるんだ。
水が少ない場所でも生きることができる動物なんだ。3日くらいは水を飲まなくてもだいじょうぶ。地中の水をにおいで見つけることもあるよ。
■もっとも美しいシマウマは、人間に毛皮をねらわれた
シマウマの仲間(なかま)でもっとも大きいのが、このグレビーシマウマだ。シマ模様(もよう)がとても細かくて、もっとも美しいシマウマとも呼(よ)ばれている。
しかし、その美しさがグレビーシマウマに不幸(ふこう)をもたらしてしまう。
人間に毛皮をねらわれ、一気に数が減(へ)ってしまったのだ。
■家畜(かちく)が増(ふ)えて、エサが足りない・・・
今、残(のこ)っている野生のグレビーシマウマは、国立公園などで保護(ほご)されている。
人間につかまることは減(へ)ったけれど、ほかにも困(こま)ったことがある。
近くに家畜(かちく)が増(ふ)えて、エサとなる草や水場がうばわれてしまったのだ。
今では、野生のグレビーシマウマは、およそ1900~2500頭しかいないと言われている。