生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

コウノトリ

コウノトリは、狩猟(しゅりょう)や農薬によって数が減(へ)り、日本や韓国(かんこく)では見られなくなってしまったんだ。
そこで、人が育てたコウノトリを野生にかえす取り組みがスタートしたんだよ。

水辺(みずべ)で魚やカエルをつかまるほか、ヘビや昆虫(こんちゅう)を食べることもあるよ。
大人のコウノトリは鳴き声を出すことができないんだって。その代わり、くちばしをたたき合わせて音を出すんだよ。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■かつては町での巣作(すづく)りも
かつて日本や朝鮮(ちょうせん)半島でもたくさんのコウノトリを見ることができた。
江戸(えど)時代には町で巣(す)を作ったという記録(きろく)も残(のこ)っている。
しかし、狩猟(しゅりょう)でだんだんと数が減(へ)っていき、木の伐採(ばっさい)で巣作(すづく)りも難(むずか)しくなった。
さらに農薬(のうやく)によってエサとなる魚が減(へ)ったこともあり、日本や韓国(かんこく)の野生のコウノトリは絶滅(ぜつめつ)し、主にロシアと中国の一部でしか見られない鳥になってしまった。

■コウノトリを野生にかえそう!
現在(げんざい)、日本や韓国(かんこく)では、コウノトリの野生復帰(ふっき)計画が進められている。
コウノトリを人の手で飼育(しいく)し、ヒナを増(ふ)やし、エサをとる訓練(くんれん)をして、野生へとかえす取り組みだ。
日本の兵庫県(ひょうごけん)では2005年、3羽のコウノトリを野生へとかえすことに成功(せいこう)。
2007年には野生にかえしたコウノトリがヒナを育て、元気に巣立(すだ)ったことが確認(かくにん)された。
今後も順調(じゅんちょう)に野生復帰(ふっき)が進むかどうか、注目が集まっているのだ。