生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

イベリアカタシロワシ

イベリアカタシロワシは、すみかの森林が減(へ)ったり、人間に狩猟(しゅりょう)されたりして、一時は絶滅(ぜつめつ)の大ピンチに!
保護(ほご)活動が成功して、今は少しずつ数が増(ふ)えているよ。
ウサギが大好物(だいこうぶつ)。ハトやカラスといった鳥もおそうんだ。たまにトカゲやヘビを食べることもあるよ。

広げると2メートルをこえる立派(りっぱ)な翼(つばさ)を持ち、飛(と)ぶのも得意(とくい)。
だけど、幼(おさな)いイベリアカタシロワシは送電線にぶつかり、感電死することも多いんだって。

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■ウサギの駆除(くじょ)で絶滅(ぜつめつ)のピンチに?!
20世紀(せいき)の初(はじ)め、イベリアカタシロワシはスペインのあちこちで見られる鳥だった。
それが1960年代の調査(ちょうさ)で発見できたのは、わずか30組のつがい(オスとメスのペア)だけ。
森林の減少(げんしょう)や人間による狩猟(しゅりょう)などで、一気に絶滅(ぜつめつ)の大ピンチに。
増えすぎたウサギを人間が駆除(くじょ)したことも、数が減(へ)った大きな理由。イベリアカタシロワシの主な獲物(えもの)はウサギなのだ。


■“育ての親作戦(さくせん)”が大成功(だいせいこう)!
これではまずいと立ち上がった人たちが、あるアイデアを思いつく。
イベリアカタシロワシは卵(たまご)を2~4個(こ)産(う)むが、すべては育たない。
そこで3番目、4番目のヒナをヒナのいない別(べつ)の巣(す)に移(うつ)すことで育ての親になってもらう作戦(さくせん)だ。
これが大成功(だいせいこう)し、数が回復(かいふく)。
ほかにもいろいろな保護活動(かつどう)を行ったおかげで、2005年にはおよそ200組のつがいが確認(かくにん)された。