生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

フィリピンワシ

フィリピンワシにはエサをうばい合うライバルがいないんだ。
無敵(むてき)の名ハンターなんだよ。でも、なわばりにできる森林がなくなって、絶滅(ぜつめつ)しそうなんだ・・・。

ヒヨケザルやジャコウネコ、リス、ムササビ、サル、鳥、ヘビなど、木の上にいる生き物を強力な脚(あし)でつかまえて食べるよ。

広げた翼(つばさ)はおよそ2メートルにもおよぶんだ。これだけ大きな体でも、せまい木々の間をぬうように飛(と)ぶことができるよ。
さすが狩(か)りの名手だね!

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■名ハンターも森がなければ生きていけない!
フィリピンには大型(おおがた)の肉食ほ乳類(にゅうるい)がいない。
食物連鎖(しょくもつれんさ)の頂点(ちょうてん)に立つのは、鳥であるフィリピンワシだ。
サルまで狩(か)ることから、かつてはサルクイワシとも呼(よ)ばれた。
そんな無敵(むてき)の名ハンターも今では絶滅(ぜつめつ)の大ピンチ。
一番の問題は森林が失(うしな)われていること。フィリピンワシが十分なエサを得(え)るには、広いなわばりが必要(ひつよう)なのだ。
さらに人間による狩猟(しゅりゅう)にも長く苦しめられ、密猟(みつりょう)は今でもなくなっていない。


■フィリピンワシの未来(みらい)に希望(きぼう)の光が!
問題は多いけれど、希望(きぼう)の光も見えはじめた。
1995年にフィリピンの国鳥に指定されたこともあり、フィリピンワシを大切に思う人が増(ふ)えつつあるのだ。
すでに調査(ちょうさ)や人工繁殖(はんしょく)が行われ、今後もさまざまな保護(ほご)活動が計画されている。
計画を実行するには、より多くの人の協力(きょうりょく)が欠(か)かせない。
フィリピンワシを守ろうと真剣(しんけん)に考える人が増(ふ)えるほど、その未来(みらい)は明るくなるのだ。