ヘイワインコ
ヘイワインコはニューカレドニアの小さな島、ウヴェア島だけにすんでいるんだよ。
ウヴェア島の森が減（へ）り、さらにペット用につかまったことで、絶滅（ぜつめつ）が心配されているんだ。
木の実や果実（かじつ）、花を食べるよ。特（とく）にイチジクが好物（こうぶつ）なんだ。
ヘイワインコの頭には冠羽（かんう）という、帽子（ぼうし）の飾（かざ）りのような羽がある。オスはこれをふってメスにプロポーズするんだって。
■森が減（へ）り、ペット用につかまって、絶滅（ぜつめつ）のピンチに
ヘイワインコはニューカレドニアの小さな島、ウヴェア島だけにすんでいる。
しかし、緑豊（ゆた）かだったウヴェア島も森林の伐採（ばっさい）が進み、この30年間でヘイワインコの暮（く）らしていた原生林の3～5割（わり）がなくなってしまった。
さらに、ペット用につかまることも多く、絶滅（ぜつめつ）が心配されているのだ。
ペットとして売るための狩猟（しゅりょう）は、巣穴（すあな）を深く切り取ってしまうため、その巣穴（すあな）が使えなくなってしまうという二重のダメージをあたえている。
■保護（ほご）活動でヘイワインコに希望（きぼう）の光が！
ヘイワインコの巣（す）は、人間だけではなく、島の外からやって来たネズミにもあらされている。しかし、うれしい知らせもある。
ヘイワインコを大切な仲間（なかま）と考えるニューカレドニアの人たちが、保護（ほご）活動を始めたのだ。
安心して暮（く）らせる環境（かんきょう）を作ったり、狩猟（しゅりょう）を厳（きびしく）しく取りしまったことで、少しずつ数が回復（かいふく）しているのだ。