生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

コサンケイ

コサンケイはベトナムのごく一部の場所だけにすむキジの仲間(なかま)だよ。
戦争(せんそう)や森林の伐採(ばっさい)で、今では絶滅(ぜつめつ)しそうなんだ
植物の種(たね)や昆虫(こんちゅう)を食べているよ。

オスは青みがかった羽で、メスは茶色っぽい羽。顔の赤い肌(はだ)もオスの方が大きいんだ。見分けられるかな?

生き物を守ろう!絶滅危惧種リストまとめ

■戦争(せんそう)や森林伐採(ばっさい)ですみかがなくなってしまった・・・
コサンケイはキジの仲間(なかま)で、ベトナムのごく一部の場所に生息している。
この鳥は、人間によって何度も生息地をうばわれてきた。まず1960年代に起こったベトナム戦争(せんそう)で、森林が大きな被害(ひがい)を受けた。
その後も農地を作ったり、木材(もくざい)を得(え)るために森林が伐採(ばっさい)され、1994年の調査(ちょうさ)ではコサンケイは1000羽以下しか残(のこ)っていないと発表された


■今のままでは森に帰れない
普通(ふつう)、森林伐採(ばっさい)は人間が近づきやすい低地(ていち)から行われる。
コサンケイが暮(く)らすのも、標高(ひょうこう)600メートル以下(いか)の低地(ていち)。
つまり伐採(ばっさい)が盛(さか)んな場所こそが、コサンケイのすみかなのだ。
コサンケイは飼育(しいく)しやすい鳥で、動物園で見かけることもある。
でも、飼育されたコサンケイがいくら増(ふ)えても、森が元にもどらないと、野生に帰ることはできないのだ。